11月になると、カレンダーや手紙で「霜月(しもつき)」という言葉を見かけることがありますよね。なんとなく「寒くなってきた月」というイメージはあっても、どうして“霜”の字が使われているのか、ちゃんと説明できる人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、霜月の意味と由来、ほかにもある11月の別名、さらに2026年の立冬・小雪の日付や、手紙・あいさつでの使い方までまとめて紹介します。
目次
霜月(しもつき)の意味
「霜月」は、旧暦(太陰太陽暦)の11月を表す和風の呼び名です。現在は、新暦(いまのカレンダー)の11月の別名としても使われています。
読み方は「しもつき」。意味はそのまま「霜が降りる月」です。
ここでポイントなのが、旧暦の11月は、いまの暦でいうとおよそ12月ごろにあたるということ。旧暦と新暦では1か月ほどずれがあるため、旧暦11月は本格的に冷え込み、朝には霜が降りる季節でした。そう考えると「霜の月」という名前もしっくりきますね。
霜月の由来・語源は?
霜月の語源にはいくつかの説があります。代表的なものを見ていきましょう。
①「霜降月(しもふりづき)」が短くなった説
もっとも一般的なのがこの説です。霜が降る月なので「霜降月(しもふりづき)」と呼ばれ、それが略されて「霜月」になったと言われています。
②「食物月(おしものづき)」の略とする説
11月は秋の収穫を終えて、新しくとれたお米などの食べ物に感謝する時期でもあります。そこから「食物月(おしものづき)」と呼ばれ、それが「霜月」に変わったという説です。
③「凋む月(しぼむつき)」がなまった説
草木が枯れてしぼんでいく季節であることから「凋む月(しぼむつき)」と呼ばれ、それがなまって「しもつき」になったという説もあります。
このように由来ははっきり1つに決まっているわけではありませんが、どの説も冬の入り口の季節感をよく表していますね。
霜月以外にもある!11月の別名
11月には、霜月のほかにもたくさんの呼び名があります。いくつか紹介します。
- 神帰月(かみきづき/かみかえりづき)…10月(神無月)に出雲に集まった神様たちが、それぞれの土地へ帰ってくる月、という言い伝えに由来します。
- 神楽月(かぐらづき)…収穫を祝って神楽(かぐら)を奉納することが多い月だから、と言われています。
- 雪待月(ゆきまちづき)…旧暦11月は雪が降り始めるころ。雪を待つ月という意味です。
- 霜見月(しもみづき)…霜を見る月。霜月と同じく、冷え込みを表した名前です。
- 露隠葉月(つゆごもりのはづき)…葉に露がこもる月、という風情のある呼び名です。
- 復月(ふくげつ)…中国由来の呼び名で、陰が極まって陽が戻り始めることを表すとされます。
10月の「神無月(かんなづき)」と、11月の「神帰月」をセットで覚えておくと、ちょっとした話のネタにもなりますよ。
2026年の立冬・小雪はいつ?
11月は、暦の上で冬が始まる月でもあります。二十四節気(にじゅうしせっき)のうち、11月には次の2つがあります。
- 立冬(りっとう):2026年11月7日(土)
暦の上で冬が始まる日。この日から立春の前日までが「冬」とされます。 - 小雪(しょうせつ):2026年11月22日(日)
寒さが進み、山などで雪がちらつき始めるころ、という意味です。
二十四節気の日付は、太陽の位置をもとに決まるため、年によって1日ほどずれることがあります。毎年同じ日とは限らないので注意しましょう。
ちなみに11月には、七五三(11月15日)や勤労感謝の日(11月23日)など、季節の行事も多くあります。
霜月の使い方(手紙・あいさつ)
「霜月」は、手紙やメール、お店のお知らせなどで、季節感を出したいときに便利な言葉です。
時候のあいさつの例
- 霜月を迎え、朝夕の冷え込みが一段と厳しくなってまいりました。
- 霜月の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 立冬を過ぎ、日ごとに寒さが増してまいりました。(11月上旬〜中旬)
使うときのちょっとした注意点
本来の「霜月」は旧暦の11月なので、季節感は今の12月ごろに近い言葉です。ただ、いまでは新暦の11月を指して使うのが一般的なので、11月の手紙やあいさつで使えば問題ありません。
「〜の候(こう)」は少しかたい表現なので、ビジネスや目上の人への手紙向き。友人あてなら「霜月に入り、すっかり寒くなりましたね」のように、やわらかく書くのがおすすめです。
まとめ
- 「霜月(しもつき)」は11月の別名で、「霜が降りる月」という意味
- 旧暦の11月は今の12月ごろにあたり、霜が降りる寒い季節だった
- 語源は「霜降月」が短くなった説が有名。ほかに「食物月」「凋む月」説もある
- 11月には神帰月・神楽月・雪待月など、ほかにも多くの別名がある
- 2026年の立冬は11月7日、小雪は11月22日
何気なく使っている月の名前にも、昔の人の暮らしや季節の感じ方がつまっています。寒さが深まるこの時期、手紙やSNSでぜひ「霜月」という言葉を使ってみてくださいね。
