「第一興商から“重要なお知らせ”というSMSが届いたけど、これって本物?」「ビッグエコーは使ったことがあるけど、詐欺だったら怖い…」。そんな不安を感じている方が、いま急増しています。ネット上のQ&Aサイトや電話番号検索サイトにも、同じような相談が数多く寄せられています。
結論から言うと、第一興商は実際に、個人情報漏えいの「おそれ」に関する個別連絡をSMSなどで送っています。ただし、こうした騒動に便乗した偽物のSMSが出回る可能性もゼロではありません。
この記事では、何が起きたのか、届いたSMSをどう見分ければよいか、そして今やっておくべき対処法を、わかりやすくまとめました(情報は2026年11月2日時点で報じられている内容をもとにしています)。
目次
結論:第一興商からのSMSは「届くこと自体はありえる」
第一興商は2026年10月26日から、個人情報漏えいのおそれがあるお客さまに対して、SMS(ショートメッセージ)などによる個別連絡を順次始めたと報じられています。つまり、ビッグエコーなど同社のサービスを利用したことがある方に、第一興商名義のSMSが届くのは不自然なことではありません。
一方で、「本物の連絡が来ている」という状況は、詐欺グループにとって絶好のチャンスでもあります。本物そっくりの文面で偽サイトに誘導し、個人情報やお金をだまし取ろうとする手口は、大きな情報漏えいのたびに繰り返されてきました。
そのため、「本物かどうか」をSMSの中だけで判断しないことが一番大切です。具体的な確認方法は、このあと詳しく紹介します。
何が起きた?第一興商の個人情報漏えいのおそれとは
委託先のパソコン1台がマルウェアに感染
報道によると、第一興商は2026年10月8日、個人情報の取り扱いを委託している日本コロムビアグループの従業員のパソコン1台がマルウェア(悪意のあるソフト)に感染したと公表しました。感染は10月1日〜2日にかけて判明し、該当の端末はすぐにネットワークから切り離されたとされています。
対象は最大約872万件
漏えいのおそれがあるのは、お客さまの情報約863万1,000件と、従業員の情報約9万3,000件、あわせて約872万4,000件と報じられています。カラオケの「ビッグエコー」をはじめとする、同社のサービスの利用者が対象に含まれるとみられます。
漏えいのおそれがある情報
対象とされている主な項目は、次のとおりです。
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- メールアドレス
- 電話番号
なお、パスワードは対象に含まれていないとされています。また、公表の時点では、実際に外部へ流出したことや、不正に利用されたことは確認されていないとのことです。あくまで「漏えいのおそれ」の段階である点は、落ち着いて押さえておきましょう。
SMSの送信元番号は?本物と偽物の見分け方
報じられている送信元番号
複数のメディアや解説記事によると、第一興商からのSMSは、携帯電話会社によって表示される送信元が異なると紹介されています。
- NTTドコモ・au・楽天モバイル:050-3605-2572
- ソフトバンク:247473
ただし、送信元の番号が一致していても、それだけで本物とは言い切れません。SMSの送信元は偽装されることがあり、本物と同じ番号から届いたように見せかける手口も知られています。番号はあくまで「目安のひとつ」と考えてください。
こんなSMSは要注意
次のような内容が含まれていたら、詐欺を強く疑いましょう。
- パスワードや暗証番号の入力を求めてくる
- クレジットカード番号や銀行口座の情報を入力させようとする
- 「補償金を受け取るには手数料が必要」など、お金の支払いを求めてくる
- SMSで届いた認証コードを教えるよう求めてくる
- アプリのインストールを求めてくる
- 「本日中に手続きしないと…」など、やけに急がせる
今回の件は「漏えいのおそれ」についてのお知らせです。お知らせの段階で、パスワードやカード情報、お金を求められることは考えにくいので、こうした要求があれば立ち止まってください。
SMSが届いたときの正しい確認方法
SMSのリンクは開かず、公式サイトを自分で探す
いちばん確実なのは、SMSに書かれたリンクを使わずに、自分で第一興商の公式サイトを開いて確認する方法です。検索エンジンで「第一興商」と検索し、公式サイトの「お知らせ」から、今回の個人情報漏えいのおそれに関する案内を探しましょう。公式の案内と、届いたSMSの内容が合っているかを見比べるのが安心です。
問い合わせるなら公式サイトの窓口へ
不安な点を問い合わせたいときも、SMSに書かれた電話番号ではなく、公式サイトに掲載されている窓口を使ってください。偽SMSの場合、記載された番号に電話すると、詐欺グループにつながってしまうおそれがあります。
うっかりリンクを開いてしまったら
もし偽物かもしれないリンクを開いてしまっても、何も入力していなければ、あわてる必要はありません。ただし、次のような場合は早めに対処しましょう。
- パスワードを入力した:すぐに該当サービスのパスワードを変更する
- カード情報を入力した:カード会社に連絡して利用停止を相談する
- アプリを入れてしまった:アプリを削除し、携帯電話会社やメーカーの窓口に相談する
判断に迷うときは、警察相談専用電話「#9110」や、消費者ホットライン「188」に相談するのもひとつの方法です。
今やっておきたい3つの対策
1. 不審なSMS・メール・電話に警戒する
今回、漏えいのおそれがあるのは氏名や電話番号、メールアドレスなどです。もし悪用された場合、名前を知っている前提で話しかけてくる詐欺や、宛名入りのフィッシングメールが届く可能性があります。「名前を知っているから本物だろう」と思い込まないようにしましょう。
2. パスワードの使い回しを見直す
パスワードは対象外とされていますが、これを機に、複数のサービスで同じパスワードを使い回していないか見直しておくと安心です。大切なアカウントには、二段階認証も設定しておきましょう。
3. 迷惑SMSのフィルターを活用する
携帯電話会社各社は、迷惑SMSを自動でブロックするサービスを提供しています。スマホの設定やキャリアのサービスを確認し、迷惑メッセージのフィルターを有効にしておくと、怪しいSMSを目にする機会そのものを減らせます。
まとめ
第一興商を名乗るSMSについて、ポイントをおさらいしましょう。
- 第一興商は、委託先のマルウェア感染による最大約872万件の個人情報漏えいのおそれを公表している
- 2026年10月26日から、対象となる可能性がある人へSMSなどで個別連絡を始めたと報じられている
- 送信元番号は050-3605-2572(ソフトバンクは247473)と紹介されているが、番号だけで本物とは判断できない
- SMSのリンクは開かず、公式サイトを自分で開いて確認するのが安全
- パスワードやカード情報、お金を求められたら詐欺を疑う
「本物の連絡が来ている今」こそ、偽物がまぎれ込みやすいタイミングです。焦らず、公式の情報を自分の手で確かめる習慣をつけておきましょう。最新の状況は、第一興商の公式サイトで必ずご確認ください。